どうも、HAKUMAです。
世の中には幾多のテクニカル分析の方法があり、それぞれが「必勝法!!」などと銘打っていたり、そういった如何にも勝てそうなタイトルの書籍も出版されていたりします。
しかし、そのテクニカル分析の裏付けとなるチャートの向こう側にいる投資家の心理について触れられているものはほとんどありません。
相場はテクニカル分析だけで動いているのではなく、目の前の動いているチャートを眺める多くのトレーダーたちの総意によって動かされています。もちろん、機関投資家の投資戦略によって大きく動くこともありますが、その大前提を常に意識することによって、チャートは違った側面を見せる場合も多分にありますよね。
今回の記事では、そういった為替市場を中心に取引していくFXやバイナリーオプションの投資家のために、テクニカル分析ありきではなく、大衆心理ありきという立場と投資戦略のもと、値動きについて予測する方法を心理面も重視にポイントとして紹介していきたいと思います。
これからバイナリーオプションで本格的に利益をあげたいのであれば、テクニカル分析も勿論大切ですが、心理的側面も意識しながらチャートを読むことで違った捉え方で値動きを予測し、取引することができるようになります。
「手法」に拘りすぎて振り回されてしまっては意味がありませんので、投資家の心理や行動によってチャートが形作られるということを理解できるようのなってください。
そして、理解することでトレードが難しく感じられるとき、自分のトレードを見失ってしまったときなど、
ぜひ何度もこの記事をみて頂ければ、きっとすっきりと整理され、相場がシンプルに見えてくるようになるはずです。
目次
本当は怖いバイナリーオプションの超短期取引
投資の世界では、売買の取引時間によって呼び方が変わり、短いほうがから「スキャルピング」「デイトレード」「スイングトレード」とあります。
わずかな時間(数分〜から数十分)で売買を繰り返すことをスキャルピングといいますが、バイナリーオプションは、その取引の時間の短さからスキャルピングに位置しています。
これはこれで立派なトレード方法なのですが、
初心者トレーダーがスキャルピングをし始めるのは大まかに2つのパターンが考えられます。
逆行するのが嫌だからできるだけ絶妙なタイミングを欲しているうちに5分足や15分足でトレードしていたのが、いつのまにか1分足トレードになっていた。今は怖くて上位足で取引できない。
トレードする時間があまりないから、できるだけ多くのトレードチャンスを狙って1分足トレードになった。仕事を終えてからでもスキャルピングなら沢山のチャンスがあると考えている。
前者は損失を出すのが「怖い」(エントリー後の逆行が耐えられない)という心理。
後者はチャンスを逃したくない「欲」という心理。
ですが、スキャルピングというものを冷静に考えてみた場合、実は非常にリスクが高いことをしていることが見えてきます。
まずは取引回数。
短時間で取引ができるすぎるということは、回転率が非常に高いということを意味しています。つまり、短時間なうえ、勝率が非常に高い場合でないかぎり資金が底をつく可能性が高くなります。また、次にエントリーする感覚も短いため、エントリーミスや見逃しなどメンタルを崩しやすくなる要因が多くあり、短時間はかなり危険になります。
わずかばかりの逆行が怖いから。
わずかばかりの利益のチャンスすら逃したくないから。
非常に大きなリスクを抱えていることをまずは理解すべきです。
その取引がどれだけのリスクの上に成り立っているのか?
ということです。
3分以下の短い時間をバイナリーオプションで取引しようとすると、例え勝率が安定していても一瞬の値動きが負けてしまうこともありますし、為替の世界で短い時間を予測することは未来予知に近いレベルでしょう。
本当に利益のことを考えるのであれば、徹底的トレード回数を減らした方が稼げます。
「エントリーチャンスがたくさん♪」なんて手法に騙されてはダメですよ。
それは、本当に取引してテクニカル的な要因だったり、メンタル的な要因で紆余曲折してきた僕だからこそわかることです。また、丁寧に資金管理するのであればトレードは週に数回程度でも十分なように感じます。
為替相場は簡単?難しい?
相場というものは難しく考えてしまいがちです。
かといって相場は簡単か?といえばやっぱりそうでもありません。
ワケの分からないインディケーターを使って、どこにも根拠のない数値設定で、ありもしない絶妙なエントリーポイントを探し、勝率は限りなく100%に近く、エントリーには的確な矢印サインが出て教えてくれて、逆行しても祈れば思った方向に動いてくれる…。
と、このように考えている限り、トレードは非常に難しいものというよりも、稼げるようになるまで永遠にたどり着けないように思えます。書いている話は笑いばなしのようですが、実際に勝てない投資家がやっていることは期待しているだけだともいえます。
ですが、しっかりと負けを受け入れ、正しく知って、使える知識として身に付けることができれば、相場は決して難しいものではありません。
取引をやればやるほど難しく考えすぎているのは、投資家自身だということを理解しておきましょう。
バイナリー取引での為替相場における大衆心理
「人は群れをなす生き物。だからトレードに負ける」
人は、人に遅れを取ることを恐れます。恐らく生存本能に根差したものなのでしょうが、オイルショックのトイレットペーパー買いだめ、世界各国で起こる暴動。
暴動などを起こしているのは自分の考えでその意見に賛同して、自分の意思次第で暴れているのかと問われれば、全員が否と答えるでしょう。
その熱くなった大衆倫理の波に「冷静」に乗れたものが勝ちトレーダーとなります。
人はグループに所属すると、自分で考える力が低下し、人の判断に依存しがちになります。集団に属し、リーダーに従わなければ生けていけなかった原始時代の本当にも思えますが、この大衆心理がトレンドを生み出します。
人間の脳には4つの傾向がある
人の脳には大まかなに4つの傾向があります。
それは、
- 大量の情報を処理する時、典型的と思われるものを1つにまとめて判断を下す
- 利用しやすいデータに依拠して判断を下す
- 一旦行動を選択すると、それに有利なように新しい情報を解釈する
- 一旦行動を選択すると、新しい事実が判明しても徐々にしか行動を変更しない
というものです。
「簡単」「誰でも」というセールストークに弱い。
いったん取引を始めると、たとえ思惑と反対に動いたとしても、エントリーする理由を無理やり探します。
少し価格が動いただけで慌てて飛びつく。
トレードにおいて、そういったところに人間の本能的な部分が垣間見えます。
サブプライムローン問題以降、円高が進むたびに外貨預金のCMが増えますよね。
「今が底だから外貨預金のチャンスです…」なんてよく聞く話で、それが頭に刷り込まれているため、人は「何も考えず」統計的なことは無視して「円高」→「外貨預金」に走ります。
ですが、現実はあれから円高は進み続けました。
外貨預金をしたほぼ全員が、得られる金利をはるかに上回る為替差損を出していたというわけです。
これらの行動も、脳の典型的と思われるものを1つにまとめて判断を下す方向によるものだと思います。
また、仮想通貨に関してもそうですね。
「億り人」という言葉が誕生するほどの盛り上がりを見せた仮想通貨ですが、その実、大半が知識もないまま、周りがやって今投資すれば稼げるかも知れないという希望的な観測で投資していたこと良い例でしょう。
仮想通貨取引量が世界でも4割を占めていたにも関わらず、現在はその取引量は10分の1ほどにまで減少しています。こういったものは日本の国民性なのかもしれませんが、金融教育がないからこそ日本人はある意味で投資に向かないのかもしれません。
ほとんどの人が、楽をして稼ぎたいという思いしか持っていないのは悲しいことですし、それで損失が出れば、全てイコール詐欺や稼げないというイメージがついてしまいます。
勉強せずに周りと同調するということは、同じく損失を出すということであり、そうなるとクレームで金融庁もさすがに対応するしかなくなってしまいます。
海外の証券会社が日本から撤退している理由は、そういった欲の蔓延が原因かもしれませんね。
テクニカル分析は万能ではない
バイナリーオプションなどでは、MT4などのチャート観覧ツールで値動きを予測していく必要があります。
そうなると値動きを予測するためにテクニカル分析を行うわけですが、テクニカル分析を使用するに当たって頭に入れておかなければならないこと、テクニカル分析を使ううえで大切なことは、
テクニカル分析は万能ではないと知ることです。
万能と考えてしまわなくても、無意識にそういった認識を持っているひとは多くいます。
どのような相場でもテクニカル分析でなんとか答えを出そうとしてしまいます、しかし、テクニカル分析の能力を高めていったからといって、相場の全てに答えを出せるというわけではありません。
そうではなく、これらのことで判断が付かないときはトレードをしない。
判断がつかないところというのは、他のトレーダーも迷い、それが値動きに表れているということでもありますよね。そういう意味ではテクニカル分析は万能かもしれません。
分かるところがどこなのか?が分かるようになる
これもテクニカル分析の目指すところですから。
インディケーターで何を見たいのか?何を表現したいものなのかを理解する
エントリーポイントを沢山見つけ出そうし始めると、テクニカル分析で全てを解明しようとします。
これが行き過ぎると、相場はインディケーターで動いていると勘違いするようになります。
これは初心者が陥りやすい傾向ですね。
値動きがあって、初めてインディケーターの動きは決定されるものということを忘れてしまいます。インディケーターというのは、「クロスでエントリーポイントを見る」だけで考えず、常にそれを使用して何を見たいのか、何を表現したいのかを考えるものです。
あくまでも現在の「値動き」を分析するものであって、
まず最初に「値動きありき」です。
ラインだって同じであり、ただなんとかく引くのではなく、注文が集中していそうなところを考えながら引いていかなければいけません。これができなければ、チャートをラインだらけにし、使い方も分からないインディケーターでデコレートし、ただ最適値を求めて新しい手法を求め続けるだけの勝てないトレーダーになってしまいます。
「勝っているトレーダーの手法さえ手にいれさえすれば、そして同じインディケーターを同じ設定で使用すれば勝てる」間違いではありませんが、それは幻想以外の何もでもありません。
しっかりと学び、手法以前にその手法を使えるところを選び抜く能力。
相場を分析する能力。
つまり、現在相場がどのような状態にあるのかを判断する力は、
必ず必要になることを覚えておきましょう。
まとめ
あなたはこの記事で紹介した内容に心当たりがありました?
あるのであれば、メンタル面を含めて投資のどツボにはまってしまっています。
難しく考えすぎるのは問題ですが、結局自分の都合で考え、バイナリーオプションで取引するときのハードルを自分自身で上げてしまって人も非常に多くいます。
為替相場の本質を理解するための投資知識というのは、日本では学びにくい環境ですが、だからこそ負けを付け入れるのではなく、しっかりと理解するために自分はどうすればいいのかを考えてください。
本日必要であると紹介した相場状況を正しく認識するために必要な考え方や学び方というのは、僕のメルマガで体験談も交えてお伝えさせて頂いています。
もちろん、厳しいことも書かせて頂いていますが、本当に安定して稼いでいきたいのであれば、自分で厳しく最低の場合を常に想定できるようにならなくてはいけません。
それを忘れずに取引に実行できるように考えていきましょう。
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