どうも、HAKUMAです。
投資に対して苦手意識や難しいという先入観を持っている人も多く、日本では金融商品は忌避されている傾向があります。
特に若年層であれば、将来のことを考えるのは「まだまだ先でいいかな?」
なんて自分の将来のことでも軽視しがちです。
最近は本を読まない若者も格段に増加し、活字を読みたくないといった人も少なくなく、文字や写真を用いた参考書よりも、漫画のような物語形式でやり方や使い方を説明する解説書が人気を博しています。
本を読む人が少なくなっているのは悲しくも感じますが、漫画のような解説書で理解しやすいというのも事実であり、そちらの方が本を購入する人が多いのも時代の流れなのかも知れません。
しかし、書店で店頭に並ぶ投資関係の書籍というのは、指南書とも呼べる「勝つための〜」「東大生が〜」「〇〇を使って〜」というようなキャッチフレーズのもと、どれだけ分かりやすくても投資取引方法や説明をしている参考書だけであり、投資の漫画という意味で、楽しむことよりも学ぶことを本質として販売されている書籍がほとんどになります。
しかし、唯一と言っていい、投資を題材とした漫画あることをご存知でしょうか?
その漫画は日経新聞や投資関係の書籍でも取り上げられることもあり、また、投資に必要な考え方を物語を通して理解できます。
その物語は、投資を題材としているだけに普通ではありえないような展開もありますが、物語の冒頭を少しだけ紹介したいと思います。
北海道札幌市にある道塾学園は、全国屈指の学業成績を誇る私立の男子中高一貫校。炭鉱開発や漁業によって財を成した豪商・藤田金七により創設された。彼の方針により、開校以来生徒やその家族には授業料などの金銭的負担を一切かけないことになっている。
入学試験満点の成績で道塾に入学した財前孝史は、始業初日の放課後に野球部の活動に加わろうとしていたところ、ちょうど野球部まで案内するという先輩に出会う。しかし、行先は校内図書館奥の扉からさらに先にある地下室であった。そこでマージャンをして遊んでいた数人の生徒は、自分たちは学校の運営資金を稼ぎ出す投資部であると名乗る。
財前は、得体の知れない投資部という存在に疑念を抱きながらも、マージャンで遊べるのならということで活動に参加することなる。
普通に考えて学校の運営を投資で全て賄うなんてありえない展開ですが、巷では勉強になると話題の漫画であり、堀江貴文やZOZOTOWNを経営する前澤友作さんが登場人物として登場することでも有名です。
この漫画は「インベスターZ」という投資の本質を漫画で現したものです。
投資というジャンルであれば、株式投資や不動産投資、そしてFX投資など様々な投資種別のことが本作では題材として取り上げられていますが、投資全般として学ぶことが非常に多く、またお金のことを理解するという意味では物語を通して楽しみにながら学ぶことができるのですが、作者はドラゴン桜を書いた三田紀房さんということもあり、投資家以外にも経営者やファンなどからの強い支持がある漫画です。
このインベスターZという漫画は、特別投資で勝つための手法ややり方を紹介している指南書などとは違うのですが、投資家が知らなくてはいけない本質をしっかりと教えてくれる哲学書にも似た漫画だと僕は思います。
今回は、インベスターZの多くある教訓や名言の中から、今の投資が忘れがちな大切な投資の考え方や本質を抜粋してお伝えしていこうと思います。
目次
分散した力ではなく、集約させて最大限の力を発揮する
インベスターZで登場する投資部のキャプテンである神代は、体を鍛えるために毎日夕方にテニスの壁打ちをするという日課がありました。
この「壁打ち」だけしかしていない神城が、テニス部の部員である林君に試合に申し込み、ワンセットマッチで勝利するという場面があります。
負けてしまった林君は自信を失い、「テニスを辞める」と言い出します。
それは当然ですよね。
普通に考えれば素人に自分が負けてしまうほど弱かったと思い知るわけですので、才能の無さが感じてしまうと思います。しかし、それを聞いて困っていたテニス部のキャプテンが、神代にそのことを伝えると神代は林君に向かって「どう負けたと思う?」と訪ね、その答えは「君は何でもかんでもやろうとしすぎた」と述べています。
これは、テクニカル分析を中心に取引している投資家にもよくあることではないでしょうか?
いわゆる、移動平均線や一目均衡表、ストキャスティクスなど勝つために必要なことを全て模索し、参考書やネットで情報を集めすぎること。
スティーブン・ジョブスなども過去に「何をしてきたかと同じぐらい、何をしてこなかったかを誇りたい」
と、成長に繋がると良かれと思ってやっていて行動が、林君のように全てのプレーで上手くやろうとしすぎれば、結果的に中途半端でミスだらけのプレイヤーになってしまうということです。
投資であれば、あれもこれもと情報を集め、ボリンジャーバンドがダメだったから次はエンベローブ、そして次は一目均衡表と取っ替え引っ替えに試していく、つまり1つに絞って極めていくのではなく、経験も浅いのにいきなり全てを網羅しようとするのは初心者にありがちな行動ミスですよね。
それよりかは、「このテクニカル分析の方法については絶対負けない」というものを1つ見つけることが重要です。
この神代の言葉に林君もようやく自分の間違いに気付き、正しい練習と行動を身に付けるという一幕。
インベスターZの心に響く名言と学べる投資理念
神代は後に、漫画で「あれもこれもとやることを増やしてしまう時というのは、決断出来ていない時」
と発言しています。
僕も当時のことを振り返ると、確かにそうだなと頷くところがあります。
インベスターZでは、そういった投資の本質的な部分を学ぶことができ、軽視しがちな着目点を意識することができます。
何をするのか?という以上に、何をしないか?ということを決めて無駄を省き、
最短で目標に辿り着くための思考が必要だということを意識させられます。
投資家が「気付き」を得られるようなエピソード以外にも、
「ドキッ」としてしまうような名言が多くインベスターZでは存在します。
そんな名言を少しだけ紹介していきます。
インベスターZで気付きを得られる名言①
どれだけ努力していても、方向性や勉強方法が間違っていればそれは成長に歯止めを掛け、結局目標達成するまで続けることができない結果になります。
そのためにも正しい努力のやり方を。
インベスターZで気付きを得られる名言②
出来るできない以前に、行動しないければ結果はわかりません。
成功できると分かれば誰でもやるでしょうが、誰でも成功できるなんて都合のいい世界はありませんよね。
そのためにやらずに後悔するのではなく、
行動した結果からやる価値があったのかを最終的に決めるようにしてください。
インベスターZで気付きを得られる名言③
すいません笑
これについて半分ネタです笑
ただ、これは社会でも問題になっている点であり、
若年層に多い傾向ではないでしょうか。
将来的に不安を感じからこそ、貯蓄という人は多いですが、お金の価値が普遍的だと捉えている、ある意味金融知識がないからこその考え方。
毎月貯蓄する額というのは、ある程度人のより異なるでしょうが、それでも予想外の出費や人生で最大のイベントである結婚や子育てなどの教育費などを考えると、単純に年数を毎月の貯蓄額で計算していたのでは、賃金の低下や物価の上昇に対応できず、いわゆる下流老人と呼ばれるひもじい老後や、老後破産と状態になる可能性もなくはありません。(老後破産や下流老人という言葉は日本にしかない言葉)
インベスターZで気付きを得られる名言④
「本気になるとは….リスクを取るということ」
多くの人が何かを学び、志す時に参考書を買ったり、誰かに学ぶというのは小学生から大学までの学生時代に経験してきたと思います。
しかし、大人になり社会に出てからというものの、労働したぶんの賃金をもらうことが当たり前になり、学ぶ環境や生き方を変えようとする人も少なくなりました。
例えば、年間数百万から2000万を超える学費を払って、大学に進学した人は自分の学んだことを活かせる就職先につけていますか?また、数百万を超える価値の学びや月収を得ることができたでしょうか?
大学に進学したにも関わらず、特に大学に行った意味も分からずに「周りが進学していたから」「高卒よりは就活や給料の面で良い」といった理由から将来に投資したのであれば、それはリスクをとって本気になっていないと言うことでもあります。
本気で目指すのであれば、それなりにリスクを孕んでいることも理解することは、投資をやる前に知っておくことであり、少なくない損失を出したあとでは意味がありませんよね。
本気とリスクは表裏一体でこそ、価値と成長があります。
そもそもリスクが全くない投資というのは本来有りえません。
そのことを理解して本気だからこそ、リスクも理解して常にリスクと良い付き合いができるようにしましょう。
まとめ
如何だったでしょうか?
インベスターZは唯一と言っていい、投資漫画ともいえます。
多くの参考書などで学ぶ知識とは違った、面白さと投資家に必要な考え方を学ぶには最適な本。
投資は難しそうという潜入が強い人は、まず投資自体のことや各投資種別ごとの特徴をインベスターZで学んでみるのもいいかもしれません。
作中に登場する名言や状況というのは、投資以外にも人生や社会で生きていくうえで「気付き」の多い教訓ばかりです。
投資してみたいけど、今一歩踏み出せない人や、投資の根本的な部分を学びたいひとは、ぜひ読んでみることをおすすめします。
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