20代の資産構築は危険が沢山?資産運用で銀行に相談するがNGな理由

安全な資産を将来に向けて築き上げようとする試みは30代、40代が中心に多いと思いますが、最近では20代でも将来に向けてコツコツとでもいいから資産構築していきたいという声を耳にします。

 

20代という若い世代が資産運用を考え出す理由としては、「年金問題」など様々ですが、64%の若者が自分の将来に対して不安を頂いており、日本の将来については77%の人が不安と答えている調査データもあるようです。若いにも関わらず、40年以上先の将来に不安を抱くのは悩みで最も多いのが「お金」です。ちなみに2番目は仕事です。

不安は時代と共に変わっていくものですが、若い頃から仕事やお金の心配が多くなっているのは今の時代の傾向だと思います。

面白い調査結果が実はあり、女性は20歳から1歳刻みで悩みを分析すると「老後の生活」が仕事に対しる不安よりも高いことが分かっています。男性は年齢によって逆転するようなことはないのですが、普遍的な不安なのか楽観的なのか判断が迷うところです笑

少し前であれば、「今から老後の心配?」と思うかもしれませんが、現在だと誰もが納得の声を挙げると思います。

 

国民生活に関する世論調査」では、貯蓄や投資などの将来に備えることに力を入れたいと思うのか、それとも毎日の生活を充実させて楽しむことに力いれたいか、という質問で20代は将来に備えるということを重視していることが他の年代に比べて高い結果が分かっています。

経済の低成長時代に生まれ育った今の20代はリスクよりも安定を選ぶというのは、有名な話。

昔の若者よりも守りに入った姿勢と思考は、その傾向がデータで読み取ることができますよね。

今の20代の理由を聞くと「景気の良かった時代を知らない」と答え、これからもきっと良くはならなんじゃないかと悲観的な意見が多いようです。そう考えると今の40代・50代が新卒で入ってきた若者に頭を悩ますように、若者も若者で高度経済成長に胡座をかき、良い経済状態の中で今の経済を作り上げた世代に少し文句を言ってもいいのではないかと思います。ただ悲観的になるのもよくありませんが、資産構築を将来に向けて考えているその精神は素晴らしいと思います。

 

借金やローンなどの負債のためではなく、将来に向けた人生設計をしっかりと行っているということなのですから。しかし、仮想通貨などに投資しようとする20代が多いことをメディアで見ると、僕からすると「あれ?」と認識が変わってしまうような知識がないがうえに仮想通貨に投資しているのか、それとも億り人という言葉に浮足立ち夢を見ているのかと考えてしまいます。

 

仕事をしている40代以降よりも将来有望なのは若者?

あくまで高度経済成長の真っ只中で、良い経済状況を知らないというだけで、いつの時代も若者を中心として経済は回ります。

勿論、40代や50代の人達も資産構築などを考えているでしょうが、やはり20代から始めた人と40代から始めた人だと最低でも20年分の資産構築の差がでますよね。

実は、さっきの調査には続きがあり、「自分たちが世代がリード・牽引していきたいか」「上の世代がリード・牽引していくべきか」という社会意識を問う質問回答では、68%の若者が前者の自分達がリード・牽引していくという高いスコアになったとか。

 

「最近の若者は…」という多く知られた嫌味のような言葉の裏では、ネガティブでも積極的に「変えよう!」という若い世代の前向きな気持があるようです。ガンガンいくという強いマインドではないかもしれませんが、そんな若者が資産運用で将来をきちんと考えていることは頼もしく、素晴らしいと思いませんか。

 

 

銀行に資産運用を任せるのは危険

さて、そんな20代が資産構築を考え、仮想通貨やFXなどの投資をしようとしていくことは良いことだと思いますが、予備知識もないまま挑んで返り討ちに合うというのも多いですよね。

そんな中、少数派ではありますが、銀行に資産運用のを考えている人もいます。

銀行員が勧める投資商品や多くの人が買っているため安心して購入してしまう若者も多いのですが、そこは投資の知識がない人ほど銀行員の手食いに引っかかってしまいます。

みずほやゆうちょなどのメガバンクなど安心感はありますが、「本当に良い金融商品」と「良く売れている金融商品」は違います。

学生の頃の先輩で銀行に勤めている人がいるのですが、食事を一緒にする機会があり、「どういう金融商品持ってるんですか?」と聞いた事がありました。しかし、よくよく聞くと投資商品をお客に紹介している銀行員のほとんどが、お客に勧めた商品を購入していないし、友人や親族に勧めることすらしないとか。

 

銀行からの営業などもすごいですが、何も分からないまま大手の銀行員がいうのであれば良いんだろうと信頼してしまい、購入してしまうというケースも増えています。

特に資産構築を考え、社会経験もあまりない20代の若者であれば銀行員のいってることが正しいと誤認してしまうことも多いはずです。ある程度歳を重ねると担当者と親しくなり「その方がいうのなら」という形で取引をしている方も多いですが、銀行員も仕事で売上によって給料があがるので、あなたの資産を安定的に増やすためではなく、自分の安定性を優先しているということを理解しておきましょう。

他人にもオススメ出来る商品というのは、やはり自分(銀行員自身)が保有して将来性があるもの。それを銀行員が持っていないほうが不自然ですよね。真面目な銀行員ほどお客の資産が将来安定的に増えるものではなく、お客が満足できる金融商品を提供して納得させようとします。

銀行員に「オススメは?」と聞くのは1番NG!

20代の内に資産構築を考えることは素晴らしいが、いくら銀行員の相談を受けたとしても丸投げのような形で知識もなく購入する事こそオススメしません。

スバリ!

銀行員のアドバイス通りに金融資産を購入すると「絶対にうまくいかない」ということです笑

 

絶対にと言い切りましたが、1番大きい要因としては「利益相反」といい、金融機関の担当者はアドバイスすることでもお客に稼げせてあげることが仕事なわけではありません。最終的に商品を購入してもらうことが仕事ですよね。

 

金融機関として別に問題ありませんし、いけないことではありませんが、答えをいうと手数料を稼ぎたいということです。営利企業ですのでそういった稼ぎ方をするのは問題ありませんが、手数料を稼ぐということは訪ねてきたお客は手数料を払うことになりますよね?

お客や投資家からすると手数料は当然支払いたくないですよね。

手数料を払わないほうが資産を守れますが、金融機関からすると手数料をなるべく落としてもらいたいわけです。お客と銀行の利益が逆ですよね。つまり「利益相反」です。

全員が全員、利益や手数料を稼げればと考えているわけではないのですが、仕組み的には相反する状況に鳴ってしまっていることをまずは理解しておきましょう。

 

なので、「オススメの金融商品はどれですか?」

と聞くのが1番言ってはいけないことです。

 

よく売れる商品と本当に売れる商品は違いますので、金融機関の担当者がよくオススメしていたり、話題性があるからよく売れているだけであり、金融リテラシーの高い人が「いい商品だ」と判断して売れているよりかは、本当の良さをまったく分かっていなで購入している人がかなり多いです。

自分の欲しいブランド品や食べにいきたい店などは入念に調べるものの、金融関係になると途端に思考放棄するのは日本人にそういった知識が特にないためです。世界的に見ると金融力、つまり金融知識などが他に国に比べるとなく、先進国の中では下位という結果になっています。正解率は40%だと日経新聞の調査で報告されています。

 

なので、銀行員に「オススメは?」と聞くのは鴨がネギを背負ってきたようなものです。

そして、銀行員も商売です。何回も営業が頻繁に尋ねてくるということは、資産を持っていることが知られて売り込みに来ているということです。変に勘違いして「熱心な営業担当者」と感情移入しないように…。

ちなみに銀行員がコンタクトを狙っているのは退職金や相続で大きなお金が動いた時です。

商売なので、そういった時には積極的にチャンスを掴み取ろうとしかけてきます。

 

先輩の銀行員に聞くと、60〜65歳ぐらいであればまとまったお金が入ると「この人に退職金が入るというのは分かります」そこで、そのお客にだれがアプローチしていくのは割り振りがあるそうで、戦略的にコンタクトが来るようになっているそうです。

 

銀行員は販売のプロ!投資のプロと勘違いしている人が…

若い世代も資産構築のために金融商品に手を出したくて銀行員に相談したものの、結局決まらなかったり、今の資産的に厳しいこともありますよね。

銀行員は若い世代(20代)が金融商品はあまり買えず、お金がないことも知っているので保険を売ろうとしてきます。なぜなら、金融商品で外貨預金や投資信託を売るよりも、保険を売りほうが収益性が高く、毎月1万や2万、あるいは数千円という金額しか資産運用に回せない、お客さんにとっては投資信託を勧めるよりも保険を売ったほうが圧倒的に利益になります。

20代であれば、保険に入っている人も多くはなく、親族から「保険ぐらい入っておきなさい」

と言われることも沢山あるはずですので。

 

ただ、日本人で保険の仕組みを理解している人は少ないので、勧めてくる家族もあまり理解している可能性が高いです笑

ちなみに日本の保険に加入することは悪いことではありませんが、裏事情や仕組みを知っていれば、かなりの損失になります。日本人の金融力の無さなのか、特有なのか分かりませんが、なんとなく保険に対する信頼感や安心感が強くて投資はやったことがないけど、保険は入っている、保険にお金を貯めている人は多いです。

「みんなと同じ、よく売れている商品はなんですか?」とは、つまり「赤信号、みんなで渡っている」というような状態。これについては今後説明していくかもしれませんが、恐らくそのお金は返ってきません。

 

金融商品は、同じようなタイプでも手数料が何十倍も違うものがあるので、良い担当者だからいい商品を進めてくるとは限りません。男性だと女性の担当者ならかなり「YES」を取りやすいとも聞きます。

 

若いうちに資産運用し、資産構築することは素晴らしいですが、購入する際に全て任せるのではなく、まずは投資の知識をつけて情報収集をするようにしましょう。

情報収集する際にも、どういった立場の人が情報を発信しているのかを意識して集めるのが大切です。

なので、若い世代だけではありませんが、困らない金額で始めながら確実に資産を築いていけるようにしていきましょう。

 

 

HAKUMA