ファンダメンタルズが為替を動かす可能性と嘘つきなアナリスト

どうも、HAKUMAです。

 

有名なアナリストやエコノミストの為替分析コラムが載ったサイト。

あるいは、FXで著名な人が出版している為替分析の本というのは非常に人気であり、書店に行けば見かかける書籍というのは、違う著者で3冊も4冊も似たような内容の書籍が並ぶなんていうことがあります。

 

多くの専門家がよく口にするのは、ファンダメンタルズ分析に基づく市場分析と予測の2つです。

インターネットを使って証券会社、あるいは投資情報サイトなどから見ることができるようになり、多くの投資家が参考にしていると思いますが、ファンダメンタルズを直訳すると「経済の基礎的条件」で、余計に混乱してしまう人もいるでしょう。

 

ファンダメンタルズ分析の記載をしている個人のブログというのも、たまに拝見しますが、専門家のことを読む砕いた程度のものも多く、また分析において役に立つかというとそうではありません。

もちろん、着目点としてであれば、勉強になるかもしれませんが、実際の取引においてアナリストなどの専門家は投資形を煙に巻いて後付け講釈の説明を行う際にファンダメンタルズ分析を持ち出すことがほとんどであり、リアルタイムで役に立つ情報というのは意外とありません。

 

簡単にいってしまえば、「もっともらしく論理的な解釈」に聞こえるので、ファンダメンタルズ分析は言い訳には最適であるということです。

 

もちろん、ファンダメンタルズの影響から取引がしずらいチャートというのは発生しますが、買いか売りの2択の為替において、方向性を決める内容では役に立つことはないということです。

改めて説明していくと、世界や各国の経済動向を指標データなどから把握し、その情勢から現状の相場分析と今後の市場展開を行うのがファンダメンタルズ分析です。

 

しかし、論理的な要素が通用しない為替市場が、

そのように極めて理屈っぱいファンダメンタルズを重視しながら推移するわけではありませんよね。

 

ファンダメンタルズが為替相場に影響を及ぼすというのは、正確には『迷信』であり、為替に大きな影響を及ぼしているのは、莫大な資金を元に取引しているプロのディーラーです。

ということは、為替市場において必要なことは、ファンダメンタルズ分析というよりは、ファンダメンタルズの要素で影響を与えるディーラーの取引を予測する必要の方が重要になるわけです。

そのため、専門家の発信する情報というのは、相場が動いてトレンドが発生し、ファンダメンタルズも変化してそれを裏付けていくという後出しのような形になっているのが現状です。

過去のファンダメンタルズから見るアナリストの現状

ここで今まで説明したことで、否定するだけではなく、例として紹介したいと思います。

例えば、過去のコラムと実際の値動きから確認したのですが、2010年の春のギリシャ危機の相場もそうであり、同国の財政悪化が表面化したことから、世界的な大手格付け機関が相次いで、その国債格付けを引き下げました。

 

そして、他にも財政危機が取り沙汰される国がいくつも存在したことから、欧州全体に対する懸念に拡大し、そのことがユーロ売り・米ドル買いを誘発したと解釈されました。

しかし、こうした解釈は「後の祭り」であって、結局はアナリストやエコノミストが自分で見ると10〜20%程度にすぎないギリシャの財政赤字がユーロを叩き売るほどの大問題だとしたら、円はもっと凄まじいレベルまで大暴落しているはずです。

対GDP比で日本の財政赤字は120%超にまで達していますので….。

 

やはり、このケースでは先に為替相場が動いてユーロ安のトレンドが顕在化して、それに伴う形で格下げのような悲観材料も出てきたと考えるのが自然な流れです。

 

また、トランプ大統領が就任したときもそうでしたね。

リアルタイムでチャートを見ていた僕からすると、日本のアナリストやエコノミストなどの専門家はコゾってクリントンの当選を予測していましたし、事実、クリントンの方が票を集めていました。

しかし、蓋を開けてみると驚いたことに、

トランプ大統領が圧倒的に票を占めていました。

 

当選確実と情報が出回った朝からドルは急激な上昇、そのあと情報を後から掴んだ日本の投資家は上がり過ぎた価格に対しての急激な下降が怖くなり、ロング・ポジションを持つことができなくなってしまいました。

市場のトレンドが転換した時には、えてしてファンダメンタルズ面の変化も伴うもの。

しかし、ファンダメンタルズ面の変化がトレンドの転換を促すことは滅多にありません。

 

例のような意表を突いて飛び出した材料が、市場にサプライズを招くことはよくあります。

とはいえ、実際の多くは市場の内部構造がトレンドの転換を先に決定づけて、ファンダメンタルズがその後を追い、変化が表面化するケースがほとんどになります。

 

結論を言ってしまえば、経済指標といった各種材料がマーケットの方向性を決めるのではなく、マーケットの内部構造の変化がファンダメンタルズを誘導するということになります。

この事が分からない人は、僕の過去記事を見てもらえればと思いますが、マーケットの内部構造の変化を捉える力、相場環境適応力とも呼べる分析力の方が遥かに優れており、優先してみていくべきものになります。

 

かといって、ファンダメンタルズ分析がまったく役に立たないのではなく、それをテクニカルに組み込んだ考え方と違った読み方が必要になります。

 

アナリストなどの専門家が相場に参加すると大失敗する

プロのディーラーでもないエコノミストやアナリストがなぜ高収入なのか?

皆さんはその秘密をご存知でしょうか。

 

彼らは、ファンダメンタルズを材料とした相場の会社の仕方に長けていることから、その好きに対して高い評価を受けています。

 

誰もが目にしている経済指標などの材料をもとに、多くの投資家が大きくうなずいて納得できるほど、マーケットの状況を説得力たっぷりに解き明かすのが彼らの技能だとも言えるかも知れません。

 

しかし、現実問題として彼ら専門家の解釈や予測は的中しないことの方が遥かに多いのが実情になります。実際に彼らが為替市況に参加してトレードを行えば、間違いなく大損を被ることになるはずです。

 

専門家の意見を聞いて勘違いしまいがちな多くの投資家

もしも、エコノミストやアナリストなどの専門家などが常に正しく、的確な見通しを立てているとしたら、為替市場に参加しているプロのディーラーなどにも共通の認識を与えるはずですので、大きな影響を与え、それは常に間違う事がないということになります。

 

しかし、為替市場で相場が変動する際には、

必ず市場関係者の共通認識は意表を突かれるという展開が見られます。

 

もちろん、彼らの予想が当たることもあるでしょうが、その予測に基づいてマーケットで認識の違いが修正されるようなことがあれば、極端に偏ったポジションが解消され、結果的にトレンドが逆に動き出す展開も起こりうるといえます。

 

とはいえ、その場合も専門家が想定していたスピードより先走って相場が動くケースが多いものです。

 

米国のグリーンスパン前FRB(連邦準備精度理事会)議長も、「為替相場の動向を予測することは最も難しく、それは不可能だと断言できる」という趣旨の発言を残しています。

 

まさにその通りだと思いますが、投資参入者はこのことを自覚せずに、甘い認識での運用が目立ちます。学生や主婦が「為替は上がるか下がるかシンプルで分かりやすそうだから…」といった意見を耳にしますが、そういった動機でバイナリーオプションやFXにチャレンジする人も稀にいます。

 

確かにメリットばかりを見れば、そう捉えることもできますが、全体で見てみると錯覚だと気づきます。

 

プロでも確度の高い予測は不可能であり、読み違えることの方が多いのが為替相場です。

裏を返せば、為替相場で儲けてプロのトレーダーとは、最初から予測をアテにしていない人達です。

こういった言い方をすると語弊が生まれるかもしれませんね笑

 

単純に予測を二重三重に張り巡らせ、外れることが前提で投資戦略を考えているからです。

エコノミストやアナリストなどの専門家は、難しい統計データを引っ張り出して、為替市場を論理的に解明するのに躍起になっています。例えば、「マネーストック」に名称が変わった「マネーサプライズ」がその一つで、それはさらにM1、M2、M3などの種別に分けられるそうです。

 

変に小難しく考えている専門家の意見に耳を傾けすぎると、「M3の伸びが云々かんぬん…」などと講釈する人に惑わされてしまうことになってしまいます。

 

僕の知り合いの稼いでいる投資家や、凄いと感じた人達は、そういった細かい定義についてはほとんど知識を持ち合わせていません。それどころか、トレードにおいてまったく役に立たないと考えているようです。

 

実際の為替相場は、そんなことにお構いなしに動きますし、あくまで買いと売りの対抗と喰うか喰われるかのゼロサムゲームを形成して、その波を見切ってトレードを仕掛けることだけが勝利に繋がります。

 

為替をもとに取引するバイナリーオプションにテクニカルなどはこちらを参考に→「バイナリーオプションの必勝方を使って30分で利益!!

 

意表を突かれるその理由とは…..

ここまでしっかりと読んで頂けた読者の人は、エコノミストやアナリストなどの専門家の予測に対して「かなり否定的な意見述べてるな..」とお思いでしょう。

 

ただ、皆さんに誤解して欲しくないのは、僕が専門家のスキルや存在価値を否定しているわけではないということです。

 

多くの専門家は聡明で頭も良く、知識も豊富です。

そして、為替市場の情勢を冷静に分析する能力にも長けているとは思います。

しかし、それでも最初に専門家の見解ありきで相場が動くことというのはありません。

 

この事実を大前提としたうえで、取引に挑まなければ、彼らの意見に翻弄されることになり、まったくアテがハズレてしまった損失という成果しか残せなくなります。

 

専門家の話に耳を傾ける必要性があるとするのであれば、それはその時点における市場の共通認識による方向性を把握することにおいてのみです。また、市場関係の多くがどのような認識でポジションを積み重ねていったのかを把握、勉強することはその後に訪れる相場の変化に対して心の準備をすることができるため、重要です。

 

証券会社や情報サイトにまとめられいる専門家の金融レポートは、ある意味では市場参加者の集大成であり、その共通認識にそって多くの投資家はポジションを積み重ねていくことになります。

 

だからこそ、値動きが極端に偏ったことに対する反動で自律的な調整の動きが生じたり、テクニカル的なバランスの崩れ方をすると、相場は一気に大きく動きがちです。

 

これが「市場参加者の意表を突く」という減少であり、相場の宿命ともいえます。

市場参加者は噂に反応して先走りする一方で、事実だと判明したら逆戻りするというのが相場の修正です。そのため、「噂で買い、事実で売る」というような言葉が当てはまる面もあります。

 

また、まったく同じ材料であったとしても、

折々の為替市場の状況によって解釈が大きく変化することも少なくありません。

 

つまり、市場関係者がその場の自分にとって最も都合の良い解釈を当てはめているだけに過ぎないからに他なりません。重要なのは、そういった材料やそれに対する解釈に振り回されないことであり、投資家たちが意表を突かれた結果、相場がどちらの方向に動いていくのかをしっかりと見失わないことが肝心になります。

 

実際に僕が為替相場で取引を行うときは、FXでデイトレ、短期間の取引はバイナリーオプションで行っています。

→僕がバイナリーオプションで稼いだ報酬と勝率

 

もちろん、取引時間ごとの長所と短所を活かし、どちらかというと理論めいた考え方が近くなります。

しかし、そのおかげで極端にファンダメンタルズに影響されることも少なく、投資に必要な要素と小難しい要素を排除して勝ち続けています。

 

著名な人は影響力も大きく、安心できるという面もあるものの、自分の考え方を無理やり専門家の分析が正しいと合わせようとする必要はありません。

そういった凝り固まった先入観や価値観というのは、

投資では大きな妨げになることもしばしばあります。

 

そのためにも、正しい投資に考え方と基本理論を知り、投資脳を作れるようにしましょう。

 

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それでは、HAKUMAでした。

 

 

HAKUMA