3分で分かる資産を無理に増やそうとすることで起こる弊害とは?

 

老後に向けた資産運用は、

30代後半になってくると意識しなくてはいけない大切な生活術の1つになります。

しかし、無理に大きく増やそうとしたり、遅い年齢から始める資産運用というのは嫌でも焦ってしまうケースが多々あります。

 

だからこそ、冷静な判断ができずに儲け話の落とし穴にハマってしまう人が多いのも30代以降の資産運用を意識し始めた年代の人たちです。

「子供の教育費などがかさみ、思ったほど貯蓄に回せなかった」

「老後に備えて、手持ちの資産を少しでも増やしておきたい」

 

中高年になり、そんなお金の悩みが切実になるにつれ、投資の勧誘を受ける機会が増えてきます。

中には、詐欺に巻き込まれ、貯めたお金が水の泡になるという悲劇に遭遇した人も

僕に連絡してくれる投資家の人には存在しています。

 

例えば、「近々上場する予定の株式があり、上場すると高値が付くのは間違い。今のうちに勝っておけば差額で大儲けできる」などと言われるケース。

 

業者からは預かり証だけ渡され、気がつけば業者は影も形もなく、連絡の取りようがなくなるといった手口です。

悪質な詐欺でなくても、FXや先物取引に半端な知識で手を出した結果、大きな穴を開けて老後の生活設計が狂ったという話も枚挙にいとまがありません。

 

確かに銀行の定期預金にお金を託したところで、ほんの申し訳程度の金利がつくだけであり、儲け話に飛びつきたくなるのも理解できます。しかし、無理にお金を増やすのではなく、今あるお金でどう生きていくかを考えるほうが大切ではないでしょうか。

 

投資は困らない範囲で行うのが基本

投資の原則は「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」になります。

利回りが高ければ、当然リスクは高くなり、リスクが低い投資はリターンも低くなるのが大原則であり、覆せない摂理です。これは覆そうと知識がないばかりに素人が挑み、資産を失って退場してしまうことがよくあることです。

 

原則に照らせば、「高配当なのに、元本保障」というものはありえません。最初から疑ってかかるべきです。

もちろん、投資方法によっては可能ではありますが、9割の投資方法は不可能に近いでしょう。

投資は個人の自由であり、自己責任のもとで行う限り、他人が口を出す問題はありません。

 

ただ、リスクが高い投資は万が一そのお金がなくなっても困らない範囲で行うのが賢い選択といえます。

 

大金を投じて、値の上げ下げに一喜一憂し、

損をしているときには夜も寝られないくらいのストレスを感じる。

 

そんな毎日を過ごすぐらいなら、最初から投資話に近づかなほうが良いということを理解しておきましょう。

 

HAKUMA